【“人とのつながり”が海外販路を切り拓く。新たな輸出の可能性】mauna 久保 裕史さん
企業の声
人とのつながりを武器に、maunaが挑む新しい海外販路開拓
株式会社maunaは、食に関する社会課題をテクノロジーで解決するべく起業したフードテックベンチャーです。
日本産農産物の輸出をはじめ、食関連事業を複数展開し、生産者とお客様をつなぐ新しい輸出モデルの実現に挑戦しています。
今回は、「おいしい日本、届け隊」を活用し、海外販路開拓に取り組むmauna代表・久保氏にインタビューを実施。
届け隊を活用した背景や、人材参画による変化、今後の展望について伺いました。

代表取締役:久保 裕史(くぼ ひろふみ)さん
“まず挑戦してみよう”と思えた、国のプラットフォームという安心感
Q. 「おいしい日本、届け隊」を知ったきっかけと、活用を決めた理由を教えてください。
別の制度について農林水産省へ問い合わせをした際に、「おいしい日本、届け隊」を紹介いただいたことがきっかけでした。
実際に活用を決めた理由として大きかったのは、「国が運営しているプラットフォームであること」と、「費用負担がないこと」の2点です。
民間のプラットフォームだと、掲載費や採用費がかかるケースもありますが、届け隊は無料で利用できるので、事業者として非常にありがたかったです。
特に輸出事業は、最初から大きな投資をしづらい領域でもあるため、まず挑戦してみようと思えるハードルの低さは魅力でした。
“売る”だけでは成立しない。輸出のリアルな壁
Q. 現在、どのような背景で輸出事業に取り組まれているのでしょうか?
もともとは、学生時代からの知人である「ひとみいちご農園」のひとみさんと再会したことがきっかけでした。
そこから、「一緒に海外展開に挑戦してみよう」という話になり、輸出事業をスタートしました。

ただ、実際に始めてみると、海外販路をゼロから開拓する難しさを強く感じました。
特にいちごのような鮮度が重要な商品は空輸が必要になるため、輸送費が非常に高くなります。
また、輸送単価を下げるには一定以上のロットが必要ですが、立ち上げ初期は十分な数量を確保しづらく、価格競争でも不利になりやすい課題がありました。
輸出は単純に「売る」だけではなく、物流や流通設計まで含めて考える必要があると実感しています。
スキルだけではなく、“想いへの共感”でつながった
Q. 「おいしい日本、届け隊」では、どのような人材を募集されていたのでしょうか?
主に、シンガポールなど海外市場の販路開拓を担っていただける人材を募集していました。
応募いただいた方々は非常にプロフェッショナルな方が多く、経験豊富な人材が集まった印象があります。
他のプラットフォームと比べても、応募者の質やマッチ度に大きな差があるとは感じませんでした。

Q. 最終的に採用を決めたポイントを教えてください。
最終的には、経験や人脈の広さに加えて、「プロジェクトへの共感」が決め手になりました。
スキルだけではなく、「どういう想いで取り組むか」という部分が非常に重要だと感じています。
考え方や目指したい方向性が一致していたこともあり、「ぜひ一緒に取り組みたい」と思いました。
人脈が、新しい販路と商談を生み出した
Q. 実際に人材が参画したことで、どのような変化や成果がありましたか?
特に大きかったのは、人材の方が持っていたネットワークを活用できたことです。
実際に、現地レストランやバイヤーをご紹介いただき、商談やリード獲得につながるケースがありました。
採用した方にはアメリカ市場の開拓を担当いただいていたのですが、自分たちだけでは接点を持つことが難しかった層へアプローチできたことは非常に大きな成果だったと思っています。
契約自体は一旦3月末で終了しましたが、来シーズン以降も再度ご相談したいと考えています。
採用だけではない、“発信”としての価値
Q. 「おいしい日本、届け隊」を活用して良かった点はありますか?
求めていた人材を採用できたことはもちろんですが、それ以外にも副次的な効果がありました。
例えば、募集記事を見た農家さんや飲食店の方からお問い合わせをいただき、新たな商談や協業につながるケースもありました。
単なる採用募集ではなく、「どういう挑戦をしているか」を発信できる場としても機能していたと感じています。
Q. 一方で、今後期待することや改善点はありますか?
今後さらに登録者数や母集団が増えていくと、より多様なマッチングが生まれるのではないかと期待しています。
より多くの人材や事業者が集まることで、新しい可能性が広がっていくと思います。
次の挑戦は、“SNS×海外マーケティング”
Q. 今後チャレンジしていきたいことを教えてください。
今後は、SNSやインターネットを活用した海外向けマーケティングを強化していきたいと考えています。
これまでは紹介や人づてのつながりが中心でしたが、今後は海外顧客から直接リードを獲得できる仕組みを作っていきたいです。
そのためにも、海外マーケティングやSNS運用に強い人材との協業を進めていきたいと考えています。

“誰に届けるか”を大切にしたい
Q. 最後に、これから輸出に挑戦する事業者へメッセージをお願いします。
輸出は、どうしてもエンドユーザーの顔が見えづらい側面があります。
だからこそ、「誰に届けているのか」を大切にしたいと思っています。
価格だけではなく、商品の背景や価値に共感してくれる方へ届けていくことが、これからますます重要になるのではないでしょうか。
私たち自身も、そうした“顔が見える輸出”を目指して、今後も挑戦を続けていきたいと思っています。
「おいしい日本、届け隊」では、輸出や海外展開に挑戦する事業者と、多様なスキルを持つ人材とのマッチングを支援しています。
maunaのように、人とのつながりから新たな販路や挑戦が生まれるケースも少なくありません。
「海外展開に挑戦したい」、「新しい仲間や知見と出会いたい」
そんな方は、ぜひ「おいしい日本、届け隊」をご活用ください。
